六義園 魅力

六義園の魅力

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六義園とは

六義園は、東京都文京区本駒込にある都立庭園である。六義園は、5代将軍・徳川綱吉の側用人・柳沢吉保の下屋敷に、柳沢吉保自らが、和歌の世界を庭園で表現しようと設計、開園させたものである。六義園は、平坦だった当地に丘や池を掘り完成させ、現在に至ってもそれが見事に表現されている。芝生なども整備も行き届いており、都内を代表する日本庭園として観光客も多い。

六義園の名の由来は、中国の『詩経』に分類されている詩の分類法を和歌に適用させた紀貫之の『古今和歌集』の序文にかかれている「六義」(むくさ)に因む。当初は、六義園と書いて「むくさのその」とも呼ばれていた。柳沢吉保は、この『古今和歌集』に出てくる和歌を庭園で再現しようとしたものであった。

六義園は、、完成当時は、小石川後楽園と並び二大庭園と称された。しかしその後、代々柳沢家の別荘として使用される程度で徐々に荒廃していたが、明治期に岩崎弥太郎(三菱の創業者)が購入、1938年に後に東京市(現:東京都)に寄贈され、一般にも公開されるようになった。殊に、ツツジの花は有名で、駒込=ツツジの花の街というほどの、象徴的な存在となった。

六義園HP
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html

六義園基本情報

・開園年月日:昭和13年10月16日
・開園面積:87,809.41平方メートル
・樹木数 高木:6,020本
・低木:28,700平方メートル
・主な植物:マツ、モミジ、ケヤキ、イイギリ、ミズキ、クスノキ、スダジイ、ツツジ、サツキ、シダレザクラ、サクラ、ムラサキシキブ

・施設開園時間:午前9時〜午後5時(入園は午後4時30分まで)
・休園日:年末・年始(12月29日〜翌年1月1日まで)
※イベント開催期間及びGWなどで時間延長が行われる場合もあります。
※六義園は、文化財保護法(第2条)により芸術上又は観賞上価値の高い庭園として、特別名勝に指定されており、将来の文化向上発展の基礎をなすものであるため、その保存が適切に行われるように、周到の注意をもって多くの方に静かに観賞していただいている施設ですので、ペット連れの入園はお断りしております。

・入園料:一般及び中学生300円、65歳以上150円

(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
・20名以上の団体:一般及び中学生240円、65歳以上120円
※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料。
・無料公開日:みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
・年間パスポート:大人1,200円、65歳以上600円

六義園の見どころ

シダレザクラ:六義園庭園の中心部に入るための内庭大門をくぐると、シダレザクラが植えられており、3月末に枝いっぱいの薄紅色の花を咲かせます。流れ落ちる滝を彷彿させるその姿は圧巻です。

出汐の湊:六義園大泉水の池畔の名の一つ。眺めのよいところ。右手に中の島を、左手には蓬莱島が、そして対岸には吹上浜がみえます。

妹山・背山:六義園中の島にある築山。古くは女性のことを妹(いも)、男性のことを背(せ)と呼んでおり、この、中の島は男女の間柄を表現したものです。イザナギ、イザナミの故事にちなむ「せきれい石」もあります。

つつじ茶屋:六義園明治年間、岩崎氏の代に、つつじの古木材を用いて建てられたこの四阿(あずまや)は、幸いにも戦災を免れ、現代にその希少な姿を伝えています。11月下旬には、紅葉したモミジに囲まれ、見事な景観となります。

ささかにの道:六義園ささかにとはクモの古い呼び名で、老が峰の北側を通る樹幹の小道はクモの糸のように細いところから、そう名付けられました。この小道に限らず、園内の樹間の道をたどると、吉保が歩いた和歌の世界へと次第に誘われていくようです。

滝見の茶屋:六義園昼なお暗い樹林の中を渓流が走り、岩の間から落ちて水しぶきをあげています。そのそばの四阿(あずまや)からは、その静寂な景色と流れ落ちる水音が楽しめるようになっています。この滝は以前、千川上水の水を引いておりましたが、地下鉄の工事によって断水し、現在は井戸水によって維持されています。

土橋:六義園千鳥・白鴎・山陰・藤浪と名の付いた園内四箇所の土橋。土留めの瓦の隙間に生える夏草が、そこはかとない風情と醸し出しています。

渡月橋:六義園「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」の歌から名づけられた石の橋。2枚の大岩の重量感が、あたりの雰囲気を引き締めています。

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